こんにちは!e燃費運営チームです。
◆blog.e-nenpi企画第8弾は、「カタログ燃費達成率ワーストランキング」
blog.e-nenpi企画第8弾は、ランキング企画です。
今回算出する「カタログ燃費達成率ワーストランキング」はカタログ燃費未達成率ランキングとも言えます。
その逆の達成率ランキングはe燃費では、e燃費アワード(http://e-nenpi.com/award/award20142015/)という形で、すでに算出しておりますので、気になる方はそちらをご覧ください。
さて、本題のランキングですが、下記のようになりました。今回は、2014年10月から、2015年9月までのデータを参照しております。ランキング化に当たっては、一定のユーザー数/サンプル数を満たし、なおかつ明らかに異常値と考えられる投稿については除外した上で、作成しています。
◆カタログ達成率は53%~63%。チョイノリが多い軽自動車は不利?
TOP10までの全ての車が軽自動車となり、ランキング掲載車両の20台中13台が軽自動車でした。達成率は53%と約半分ほどの達成具合から、63%までと、カタログ燃費との開きが大きく見受けられます。
e燃費のデータは使用環境に大きく左右されることを考慮に入れると、セカンドカーとして近所の買い物や送迎などのショートトリップに多く使われる傾向のある軽自動車は、実用燃費の面で不利となってしまうという可能性が高いと考えられます。
その下には、以外にも、輸入車勢がランクイン。BMW、フォルクスワーゲン、フィアット、メルセデスベンツ、アルファロメオとメーカーはバラバラで傾向はありませんが、達成率がこちらも63%という数値を示しています。
本ランキングの中で、11位にランクインしたのが、スバル『XVハイブリッド』(型式:GPE)。カタログ値20km/Lに対して実燃費は12.4km/Lで達成率は62.0%となっています。先頃、大幅改良がアナウンスされ、デザインの変更および新色ハイパーブルーが追加されています。安全装備では、「アドバンスセイフティパッケージ」や「スバルリヤビューディテクション」など先進安全技術を充実させるとともに、ハンドリングと乗り心地を向上を図っていますが、燃費面の改善にも期待したいところです。
◆総括:かならずしもカタログ燃費達成率低=燃費が悪い、ではない
今回はリアルワールドとカタログスペックの開きに注目し、カタログ燃費未達成率ランキングを作成しました。
カタログ燃費達成率が低い値に留まってしまう理由はいくつか考えられます。まずひとつは先にも述べた様に、購入ユーザーの使用環境が実用燃費面では不利であるケース(使用用途や気候などの地理的条件)。もうひとつは、カタログ燃費の計測方法に有利なパワートレーンであるケース。例えばハイブリッドカーやアイドリングストップ装着車は相対的に達成率が低くなると言う傾向がe燃費のデータから明らかになっています。
とはいえ、これらの場合はあくまでも「達成率」が低いわけであって必ずしも燃費の絶対値が悪いというわけではありません。14位にランクしているホンダ『シャトルハイブリッド』の場合、達成率こそ62.35%に留まっていますが、燃費の絶対値では21.2km/Lと、1500ccクラスでは圧倒的に優れた燃費を叩き出しています。
こうしたカタログ燃費値と実燃費の大きな開きは、米国などでは訴訟問題にまで発展しており、自動車メーカーにとっても無視できないイッシューになっています。こうした流れの中で、よりリアルワールドに近い形で世界共通の燃費計測方法を検討する動き(WLTP:Worldwide harmonized Light-duty Test Procedure)もスタートしています。
e燃費では、レシート/オドメーターの画像投稿機能やアプリ/サイト改善によって、より多くのユーザーに正確な給油データを投稿いただくプラットフォームを提供し、それらの実燃費データを広く提供することにより、ひとりでも多くのドライバーにエコドライブの意識を持っていただくようこれからもサービス改善に努めてまいります。
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