【燃費コラム】燃費新税、2017年4月スタート?

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こんにちは!部門横断担当のジャスティスです。

もうすぐ冬のボーナス時期。この機会に自動車の購入を検討されている方もいるのではないでしょうか。そんなときに気になるのは、自動車を購入する際にかかる様々な税金。今回は「自動車に関連する税金」について、最近の流れをご紹介をさせていただきたいと思います。

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◆自動車を購入するとき、どれだけの税金がかかるのか?

自動車はガソリン代・保険代・駐車場代など、維持するための出費が多くなってしまいますよね。それだけに車両購入時は出費をできるだけ抑えたいもの。しかし実際、自動車を購入する際には「自動車税」「自動車重量税」「自動車取得税」「消費税」と実に多くの税金がかかってしまいます。

それに加えて、2017年4月からは消費税も10%に引き上げられ、より多くの出費がかさむことになってしまいます。そこで総務省は自動車の販売台数が落ち込んでしまわないように、「燃費新税制度」の導入を検討しています。では一体この新しい税制度とはどういったものなのでしょうか。分かりやすく解説していきたいと思います。

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◆総務省が原案をまとめた自動車新税とは?

「燃費新税制度」とは、消費税率が8%から10%へと引き上げられる2017年4月に導入が検討されている新たな税金です。この新しい自動車関連税の原案をまとめているのが総務省。「取得税」を撤廃する代わりに、燃費性能に応じた課税を行うという内容のものです。

車両購入金額に対して課税され、その課税率は0〜3%。燃費性能に応じて6段階の税率が設定され、「平成32年度燃費基準」を25%以上で達成した車両は”課税額0%”で免除されます。つまり、以下のように0.6%刻みで課税がされることになります。

◯燃費新税制度 課税率一覧
H32燃費基準値:+5%未満の達成:3%課税
H32燃費基準値:+5%以上で達成:2.4%課税
H32燃費基準値:+10%以上で達成:1.8%課税
H32燃費基準値:+15%以上で達成:1.2%課税
H32燃費基準値:+20%以上で達成:0.6%課税
H32燃費基準値:+25%以上で達成:税金免除

なお「平成32年度燃費基準」は車重ごとに定められており、その目標値は以下の通りです(いずれもJC08モード燃費値)。

◯平成32年度燃費基準 目標燃費値一覧
1.車両重量が 741kg 未満:24.6km/L
2.車両重量が 741kg 以上 856kg 未満:24.5km/L
3.車両重量が 856kg 以上 971kg 未満:23.7km/L
4.車両重量が 971kg 以上 1,081kg 未満:23.4km/L
5.車両重量が 1,081kg 以上 1,196kg 未満:21.8km/L
6.車両重量が 1,196kg 以上 1,311kg 未満:20.3km/L
7.車両重量が 1,311kg 以上 1,421kg 未満:19.0km/L
8.車両重量が 1,421kg 以上 1,531kg 未満:17.6km/L
9.車両重量が 1,531kg 以上 1,651kg 未満:16.5km/L
10.車両重量が 1,651kg 以上 1,761kg 未満:15.4km/L
11.車両重量が 1,761kg 以上 1,871kg 未満:14.4Km/L
12.車両重量が 1,871kg 以上 1,991kg 未満:13.5km/L
13.車両重量が 1,991kg 以上 2,101kg 未満:12.7km/L
14.車両重量が 2,101kg 以上 2,271kg 未満:11.9km/L
15.車両重量が 2,271kg 以上:10.6km/L

出典:国土交通省「平成 32 年度燃費基準値及び減税対象基準値」
http://www.mlit.go.jp/common/001034002.pdf

環境に対応したエコなクルマは「取得税」も「燃費新税」も免除され、お得に自動車を購入できることになりますが、これを見るとハイブリッド・PHV/PHEV・EV・FCVなどの環境対応車両でないと、達成は容易でないことが伺えます。

●各車種のカタログ燃費ランキングは、e燃費でご覧いただくことができます!
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※2015年11月26日時点でのランキング

いかがだったでしょうか。車両の燃費向上と、国の法規制や税制度は切っても切り離せない関係ですね。車両だけでなく、法規制や税制度にも今後より大きな注目が集まってくることでしょう。

そではまた次回をお楽しみに。アディオス!
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